観光インフォメーション
ボリビア南部に位置するタリハ県は、温かくのどかな自然が特徴です。アンデス山脈とオリエンタル山脈の谷間に位置するタリハ県は、チャコ地方の低地、タリハ市街やワイナリーが多く点在するコンセプシオンなどの中高度地帯、そしてサマ生物保護区が位置する高山地帯といった様々な気候と豊かな自然環境が特徴の都市です。温暖な気候とスペイン文化の影響から、「ボリビアのアンダルシア」とも呼ばれています。自然、伝統、そして上質な食文化を求める旅行者にとって、タリハは他の都市とは異なる体験をさせてくれます。
タリハの観光スポット
コンセプシオンの谷
ボリビアのワインといえば、この美しいコンセプシオンの谷を中心に生産されるタリハのワインです。ボリビアの中で最も晴天日が多く、日照時間の長い温暖な気候のタリハで生産されるワインは、国内外問わず多くの人に愛されています。アンデスの山々とブドウ畑に囲まれたコンセプシオンの谷は、牧歌的なのどかな風景が広がります。町をのんびりと散策したり、伝統的なワイナリーの見学訪問に興味のある方にはぴったりな観光エリアです。また、自然の中でのリラクゼーションを望む旅行者にも大変おすすめのスポットです。
サンハシントのダム
タリハ市街から車で30分程の場所に、サンハシントのダムがあります。湖のようにも思えるサンハシントのダムでは、ボート遊びや釣り、そしてハイキングなどのアウトドアを楽しむことができます。周辺には、タリハの伝統料理サイセや、バーベキュー料理が味わえるレストランがあるので、アウトドアを楽しんだ後は、タリハ産の美味しいワインと共に料理を堪能することができます。
サマ生物保護区
サマ生物保護区は、この地域のアンデス生態系保護を目的とした、自然を愛する人にぴったりの観光スポットです。保護区内に生息するフラミンゴなどの鳥類や、高地エリアにあるタフサラのラグーンなどが知られています。遊歩道を歩けば、保護区内に広がる壮大な景色が楽しめます。この地域の多様な生きものたちの観察も一緒に楽しめるでしょう。
カサ・ドラーダ
タリハ市のシンボル「カサ・ドラーダ(黄金の館)」は、スペインから独立後のボリビア共和制時代の華やかさを今に伝える歴史的な建物です。芸術的な外観とアンティーク家具で彩られた内装が、この時代特有の豊かさを感じさせてくれます。
ワインとシンガニの観光ルート
「ブドウ畑の地」として知られるタリハは、ワインとシンガニの観光ツアーが大きな魅力のひとつです。この観光ツアーでは、小規模な手造りワイナリーから大規模な工場まで見学が可能です。タリハ地方の中・高地(標高1,800m以上)で栽培されたブドウから作られる、ワインの製造工程を学ぶことができます。また、ワイン以外にも、同じくブドウから造られる蒸留酒「シンガニ」の試飲を楽しむことができます。
1. ワイナリー
- アランフエス・ワイナリー:タナット種(Tannat)のワインで有名なアランフエス・ワイナリー。国際的な賞を受賞するなど、伝統と革新を融合したワインを生産するワイナリーで有名です。
- カンポス・デ・ソラナ:高品質なワインづくりで国内外から高く評価されているカンポス・デ・ソラナ。ガイド付きの試飲やワイン生産の工場施設が見学できます。
- カサ・ビエハ:伝統的な製法を守り生産を続ける手造りワイナリーで有名なカサ・ビエハ。素朴で温かみのある環境で造られる本格的なワイン体験ができます。
2. ワインのテイスティング
ブドウ畑やワイン生産工場を見学しに訪れる観光客に振舞われるのがワインのテイスティングサービスです。また、多くのワイナリーで、地元の特産品のチーズやハム、スイーツなどと一緒にワインのペアリング(マリアージュ)を楽しませてくれます。
タリハのフェスティバルと文化
タリハでとりわけ有名なフェスティバルといえば、毎年3月に開催されるチャパカのブドウ収穫祭「ベンディミア・チャパカ」です。ブドウの収穫は、1年間のブドウ栽培の成果が結実する瞬間であり、ワイン生産者にとって最も重要な節目となります。コンセプシオン渓谷の中央広場では、絵画や彫刻アーティストたちが作品を作りながら、地域の人やフェスティバルに訪れる人々と交流します。このフェスティバルでは、パレードやワインコンテスト、地域の文化を伝えるさまざまな催しが行われ、タリハならではの陽気でにぎやかな雰囲気を存分に楽しむことができるでしょう。
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